- 有機野菜のぶどうの木
- 生産者のご紹介:大河内結子
愛媛県今治市 大河内結子さん
2016年10月15日訪問
「レモンって皮ごとジュースや料理に使うやろ、そやから農薬は使いたくないんさ。 私の生きがい?おいしいミカンを作ること!」
食事療法に使われる方が多いから、とできる限り農薬を使わずにレモンを作ってくださっています。皮ごとどうぞ安心してお召し上がりください。栽培方法は有機栽培に準拠。基本は無農薬ですが、病気が出たり、天候の加減でやむを得ず自然農薬を使用する年もあります。有機JASは取得していません。
3つの太陽がレモンをおいしく育てる
三つの太陽とは 「空にある太陽」、「海からの照り返し」、「斜面の日当たりの良さ」。のこと。ここは柑橘に必要な要素がすべてそろった土地です。
太陽の光をたっぷりと浴び、潮風を受けながら育った美味しいレモンです。愛媛県今治市はミカンで有名な土地で、秋から春にかけて様々な柑橘が栽培されています。広島県に負けないくらいおいしいレモンも収穫できるんですよ。
社長と大河内さん 夏にもレモンをお届けしたい
レモンを6月に収穫するには、1月に花をつけさせることが必要。 それ用に木を区別して栽培すれば可能とのことです。計画すれば7月中旬まで引っ張ることが可能かも。 夏のレモンも収穫できるのではないかとおっしゃっていました。
レモンは収穫後すぐに水分が飛びます。そのため木生りで収穫することで新鮮なレモンをみなさまにお届けすることができます。
ハウス栽培に頼らなくてもいい環境になり、一年中みなさまにレモンをお届けしたいと思っています。
後継者不足が一番の悩み
周りを見ると耕作放棄地がここでも目立ちます。後継者不足はここ愛媛でも深刻です。大河内さんは72歳、現在後継者は未定です。 それでも今季イノシシの捕獲免許を取得して、元気いっぱいです。ご子息が定年退職後に続けていただけることを期待してます。
もう一人の生産者神野さんは、ご主人が定年で来年から本格的に農業に従事されます。レモン栽培を続けていただけるので、感謝しています。
日当たりの良さは収穫者泣かせ 急な斜面での収穫はモノレールを利用して。
大河内さんのレモン畑は急斜面のところがあり、日当たりがよく 、霜も当たりません。レモンにとっては最高の環境です。 ただ、斜面を登って収穫作業を行うため生産者にとっては過酷な労働環境です。 私共としては感謝に堪えません。大河内さんは足が悪いので、モノレールはなくてはならない道具です。
日当たりのいい斜面で太陽をたっぷり浴びて育ちます。
収獲にはモノレールを利用。
レモン畑の中のモノレールを使って収穫します。
訪問時我々も上まで登ってみましたが、足がガクガクになりました。本当に体力がいる仕事です。
敵はイノシシ!
獣害が年々増加しているそうです。主に イノシシ。イノシシは年に2回出産(5~6匹/回)。そのため、5年で2倍に増えるそうです。 現在は 圃場の周りを電線で囲って侵入を防いだり、 仕掛けをして駆除しています。(許可制)
イノシシ除けの柵
その他、タヌキ、ハクビシン、シカ、モグラたちも農産物を狙っているそうです。イノシシなどは「ぼかし」のにおいを嫌うことを利用して、それをまくことでイノシシの侵入を予防しています。獣害には上のような罠も使用します。
その他カメムシによる虫害もあります。虫や病気にはME菌を撒いてダニ予防も行ってます。
安心して食べてください。 私たちが作っています。
ギッシリと実を付けたレモン。
今年はとても出来が良いのだとか。収穫が楽しみですね。 大河内さんのレモンが手元に届いたら、今治のこの斜面と大河内さんご夫婦の笑顔を思いながら召し上がってください。