- 有機野菜のぶどうの木
- 生産者のご紹介:ヘルシーママSUN
兵庫県神戸市 神出有機 ヘルシーママSUNさん
ヘルシーママSUNとは「家族の大切さを守り、地域との食文化と農の大切さを伝えたい」という農家の女性の思いから、平成3年に結成された有機栽培グループです。ぶどうの木とは平成15年からのお付き合い。 西馬さんの野菜は、大手百貨店や神戸のホテルのシェフのグループから「扱わせて欲しい」と申し出を受けるくらいおいしいと評判なんです。
ヘルシーママSUNのみなさん | グランメール 入り口 | 有機農業体験型宿泊施設 |
西馬さんにいつも届けていただくおいしい野菜。 大きな声でいつも笑う西馬さんの笑顔に会いに神戸まで行ってきました。
新幹線新神戸駅から地下鉄の終点、西神中央へ。そしてタクシーで30分。田園地帯が広がる中に突然現れた洋風のおしゃれな建物。建物に裏には、広い畑や田んぼが見えます。これが宿泊施設のグランメールです。
有機野菜はおいしいよ、うちの野菜は絶対においしい
初対面の西馬さんは、いつもお電話でお話しするときと同じ笑顔が素敵な「おかあちゃん」でした。
西馬さんは言います。 「有機野菜はおいしいよ、うちの野菜は絶対においしい。他と比べてみて。味が違う、香りがちがうよ。食べてみて。
何でかってな、植物はな、無機化されたものを養分として取り込むんや。 有機肥料はそのままじゃ吸収できんもんで、微生物に無機化してもらってそれを植物が取り込む。
微生物が分解する途中でたくさんのミネラルができる。それがいっぱい実に入っておいしくなるんや。野菜のうまみは土の中の微生物の数で決まるんや。 だからな、微生物がいっぱいいるうちの野菜は香りもいいし、おいしいんや。」
「除草剤とかまくとな、地面の下10cmくらいまで薬がさ~~~っと入ってって草を全部枯らしてしまうんさ。雑草はなくなるけれど、田んぼのあぜに咲く日本スミレやタンポポまで全部からしてしまうんさ。
そうして残るのは根っこが深い西洋たんぽぽやセイタカアワダチソウなんかやばっかり。そんな風に全部根こそぎなくしちゃ、やっぱいかんやろ。」
3割は虫にやろうな、とお父さんと話とるんよ
「畑に虫が入ってきても後で絶対に益虫がやってきて害虫を食べてくれる。普通農業やっとる人はな、なったもん全部自分のものにしようとするやろ。10個実がついたら10個収穫しようとする。
でもな、うちらは3割は虫にやろうな、とお父さんと話とるんよ。害虫にやられてもったいないんやない。もともと3割は虫のもんなんやさ。
農薬を使ったらな、害虫は死ぬけど益虫も一緒に死んでまう。害虫が出てきてもな、すこしまっとったらな、畑に絶対に後から益虫が来て害虫を食べてくれるんや。」
「害虫が来て全部だめになっちゃうことってないですか」
「何回もあるよ。でもな、害虫にやられたら、益虫がもう畑の中に入ってきとるんや。だから次のを植えたら、もう害虫にやられることはないんさ。」
「うちの種はぜーーんぶ自家製。穂木や台木がいるのは対病性のため。有機でやっとれば病気が出ても木が丈夫やから大丈夫。農薬を使わんでもちゃんと育つし。」
収穫され出荷を待つ野菜
どこの畑で何をいつ作ったか、
何月何日にどれだけ収穫できて
どこに出荷したか、毎日記入します。
グランメールとは、フランス語で「おふくろさん」という意味だそう。農薬を使わない、化学肥料も使わない農業を信念を持って進める強さと、おいしい野菜を食べてほしいんさ、と笑うやさしさ。西馬さんは、まさしく「神戸のおかあさん」です。
この西馬さんの作る、おいしい野菜をたくさんの方に食べていただきたいです。